されど指使い その①
昨日のレッスン。
持っていった新曲「ベトソナ」冒頭のスピード感を要する左アルペジオ…
自分なりにどう練習してもどう弾いてもミス多発…
一体どうしたものか。
単に自分の能力不足のか、それとも基礎の修練がまだまだ足りないのか?
先生の前ではそれがより顕著に現れてしまった。
「それ続けたい!?」
6小節で止められ、全面否定の呆れ果てた言葉に聞こえる。
自分が否定的感情を持っているからなおさら…!
少しマシにはなったもののどう練習してもそこからの進展がないとの旨を伝え、
「せんせい弾いて…」
(Y氏いつもの如く鮮やかに弾ききる。
アラブレーベ2小節分その間、左の音数24コをものの2秒で、笑)
「あれ!?先生、ちょ、ちょっと待って!ウっソ!」
指使いが違う…!
猛スピードで弾く先生の手の、指使いが自分と違う!
ヘンレ版の指使い、しかも十中八九ふつーみんなその指使いで弾くであろう当たり前だと思っていた常識的指使いと、違う!
師「別になんだってよくない!?その方が弾きやすいでしょ…」
とか仰りながらも、書いてある指使いは邪悪だと。
(じゃどーでもいいことないじゃん!!超重要じゃん!)
もう事件に等しいよ、これ(笑)
いやぁね、なんでもパラパラ簡単そうに弾くのでも有名なこのピアニストY氏のノウハウの中に
【指使い】
てのがあって、その指使いを伝授いただき、そしてこのY氏に師事してそろそろ5年の今となっては、私にも無駄のない効率的な良い指使いを自分で見出だせるようになってきたと思っていただけに、今日は衝撃的だった!
持ち帰ってきて早速その指使い。
…弾ける!
たかが指使い、されど指使い。
ちなみに「常識」「固定観念」「先入観」「既成概念」これらは百害あって一利なし。
ほんと邪魔。
日々の練習曲
日々の練習曲は曲数がありすぎて書き出さないと忘れてしまう…
それにしても上記写真のリストアップは難易度に幅がありすぎてワロタ。
この中の10-2と25-8(ショパンエチュード)は練習してもちっとも弾けるようにならない。
と思ったらY氏いわく、
「弾けるとは思わないけど、ショック療法で与えた」
…ショック療法(笑)
ふん!
悔しいからいつか絶対弾けるようになったるで~!
と心に誓い、しばらくお休みしてたのを最近また復活。
ほよよ?
なんか前よりちっと弾ける…!
っぽいよ♪
お手上げ状態だったけど、少し兆しが見えてきたような…(^^)
ちなみにこの10-2はピアニスト泣かせの曲でほぼほぼピアニストのみなさま方嫌がっております。
かの横山幸夫氏も「できるなら避けたい曲。でもショパンエチュード全曲演奏会でこれだけ弾かないわけにもいかないから嫌々やるしかない」と。
師事のY氏もショパンエチュード全曲演奏会を実施された方。でも「僕これ苦手なんだよね」と。
んーなこと言われたら絶対弾けるようになりたい!と負けず嫌いの性格に火がつくんだよね…
でもこれコンクールで弾いてるのを見かけるけど、みなさん美しいとは言えない。
やっぱりY氏や外国人ヴィルトゥオーゾのように、芸術作品としての美しさがないとね。ただエチュード的な演奏はダメ。
センスや歌い方はもちろん必要だけど、やっぱりそれも土台となる基礎あってのこと。…
プロピアニストの基礎、大事です!!
音大時代の恩師コンサート
今年もまた届きました。
毎年ありがとうございますm(__)m
ただ、このコンサートに行くとご年輩の親戚関係がチラホラなのも確かなのです(^^;
理由は下記からお察しを…
音大時代の恩師、吉岡千賀子先生とはたいへん有り難いことにたいそうなご縁に導かれており、私がいちピアノ教師として成長するための神様のご計画を感じずにはいられません。
独身時代の数年間は年賀状のみで細々と繋がって下さっていた先生ですが、私が結婚する時になってなななんと結婚相手の母親の妹と幼なじみで大の仲良しというじゃありませんか…!
「世の中、狭いわね」
の言葉と共にその後のご縁が太くなったのは言うまでもなく有り難いことでした。
このようにご招待券を毎年のように送って下さったり、また当時F.ジストニアを患い弾けなくて思い悩む私に、ピティナ会員になり勉強する事をお勧め下さったのも先生でした。
当時どん底だった私にとって「ピアノ教師として今、自分に出来ること」を精一杯やる…それが生きる唯一の糧でした。
これがあっての今の自分であることはいうまでもなく、とても感慨深いことです。
先生は私の母と同い年、70代も後半です(先生と母、猫好きどうしで当時盛り上がってました、笑)
このお歳でのコンサート開催はもちろんのこと、先生の弟子へのお心遣いやご共演者へのお心配りは、私が一生かけてでも見習いたい人としてのお手本なのです。
発表会
2018年10月18日(日)
我が教室の発表会!
いや~、まずびっくりなのは、生徒達は今までの中でこの日の演奏がいちばん良い出来だったこと!!
みんな本番に強いな~、とは毎回のように感じることですが、今回も紛れもなくそうでした…!
なんだろ、邪念がないというか…うん、だから本番もうまくいくんだね。
中には発表会の2週間前に1曲追加で譜読みから始めてレッスンたったの2回にも関わらず見事に弾ききった子もいたのよ(^^)
スゴいな!
今回の発表会でのいちばん問題児は私でした。
発表会2週間をきっているというのに選曲できずにいて、そのせいでプログラム作製が滞り、そのストレスで滅多に風邪なぞひかない私が風邪をひき、精神&準備がズタボロ状態でした。
普段やっている何曲もの中途半端な中から、今回にふさわしいと思う3曲を選曲し、中途半端を解消すべく精一杯やりましたが、司会をやりながらの演奏は、精神統一のなされない、しかも身体が硬直状態の超不本意な演奏でした。
でも私にとっては人生チャレンジだからね、司会やりながらでも弾けるようになりたい!
ちなみに3曲は、
・無言歌より「紡ぎ歌」/メンデルスゾーン
・ベルガマスク組曲より「パスピエ」/ドビュッシー
・エチュードop.10-1/ショパン
師事のピアニストY氏は、ご自身だってその1週間後に大きなリサイタルを抱えていらっしゃりお弟子さん達みんなにレッスンを断ってる最中なのに、私にだけレッスンをとっていて下さいました。
「10-1は優秀な音大生でも弾けてないから…」
とY氏がいうくらい、ショパンエチュード10-1は手強いのです。よくコンクールで弾かれてるけど、基礎の畑が違うからみんな音色が美しいとは思えないし、いかにもエチュード(練習曲)ってカンジ…
Y氏の演奏のような、きらびやかな音色で滝のようななめらかなうねりと情熱を伴った芸術作品…て誰もいません。
やっぱそれを目指すには基礎がモノをいうのです。
私が目指しているのはやっぱソコ!Y氏のような芸術的な10-1!
だから発表が終わっても、その曲は終わりではないのです。
理想形が叶うまで練習し続けるよ!
紡ぎ歌もね!
みんな引き続き、共にガンバろうね!!
吹き抜け高8mのシェード
かれこれもう23年の月日が経ちましたが当時、教会をイメージして(笑)音がよく響くようにとの設計で、吹き抜け高8m!
太陽が高い夏は閉めていたシェードを、低い季節ともなったので開けます。
その為にDIYで作ったこんな道具を使うのも20年目くらいです。(棒も、収納の為にジョイントで分けられるように工作。笑)
「ん?なぜ年数が合わない?」
と思われたでしょう…
そうなんです、過ごしてみないと分からなかった、太陽光の眩しさ…!
シェードを取り付ける為に2台のグランドピアノを移動させ、鉄骨の足場を組んで取り付けて頂いたという大ごと作業でした。
これだけでかなりのイタい出費…この道具を使うたびに甦る、当時ゲンナリした記憶(笑)