音楽に一生を捧げると決めた理由
私が音楽に一生を捧げると決めた理由について書こうと思います。
・私のような悲劇や被害者を産むことなく、努力した分はピアニストのように弾けるようになる正しい奏法の継承。
・弾けない人を弾けるようにようにする。
これが私の使命だと思っています。
その為に私は生まれてきた気がするのです。
その為に私はフォーカル・ジストニアやへバーデン結節といった障害と克服も与えられたと思えてなりません。
そうすると、今まで生きてきた苦難苦悩すべての点が、線となり、綺麗につじつまが合う…!
これぞまさに神様から与えられた使命です。
ということは、必ず果たせるようになっているはず。
確かに果たす為の準備が全て揃っているではあ~りませんか!
あとは努力と諦めない意志だけ♪
過去をさかのぼるが、私は音大卒業後やっと
「練習せねばならない」の呪縛から解き放たれ、本当の意味で練習に励んでいた。
極度のあがり症も克服しようと、リサイタルを開催したりもした。
しかしそんな練習の最中に、
指の感覚に違和感…
右手薬指の異変…
恐ろしいフォーカル・ジストニアだった。
シューマンを自殺にまで追い込んだ恐ろしい病魔…フォーカル・ジストニア…
完治率はたったの5.6%、脳の病気なのです。
薬指を弾こうとするとカサッとあらぬ方向に指が屈曲し、意志でのコントロールも不能。
弾けない…
弾けば弾くほどそれをかばう他の手指や掌の筋肉バランス等、全てを失っていきました。
月日と共に悪化し挙げ句の果てには、ド素人の手のごとく右手は弾けなくなっていき…
地獄…
生きている心地がしない日々…
この世を去ってしまおうかとも…
今はジストニアを専門とする有望な研究者がいて頼りになりますが、15年前の当時、ジストニアはまだまだ未解明分野で絶望的だったのです。
しかし結論は、なんと春は訪れました🌸
私は5.6%の完治率のひとりに!\(^o^)/
奇跡です!
この完治という奇跡も、使命を果たす為の神様の計算です♪
でもそもそも、F.ジストニアもへバーデン結節も間違い奏法がタタってのこと。
努力してもピアニストように弾けないのは間違い奏法だったから。
完治後の復活リハビリ(練習)といっても、奏法を変えない限りは過度の練習によりジストニア再発の危険性が大。
私はついているピアニストY氏に相談してみた。
お互いの意見は合致。
そう、それは「基礎奏法のやり直し」です。
ちなみにY氏は日本一のテクニックを持つ実力派ピアニスト。演奏はいつも圧巻感動の渦。
以前から憧れを抱いていたピアニストです。クラシック界においても「難曲も簡単そうにラクそうにと弾いちゃう人」との言いわれ方でも有名です。
で、Y氏の発言…
「弾けるようにようになったら、誰にも出来ない仕事が出来るようになるのかもね…」
!!!
それ!まさにそれです!私も感じてた事!
だから、やっぱり使命なんだ…!
さて、いざ基礎奏法の蓋を開けてびっくり!
日本人の一般的な「常識」とされる奏法とのあまりの違いに驚愕たる思いからのスタートでした。
長年の弾き方を変えるというのは大変な困難を伴いますが、まだ見ぬその獲得のメリットは絶大だと確信はしていました。
ちなみにY氏、音大でも教鞭をとり若手ピアニストをも指導する実力者だが、基礎奏法を教えるのは今回の私が初めて(笑)
よって「教わるだけじゃ出来ないからね!自分で盗んだり研究しないと無理。」
確かに、一筋縄ではいかない棘の道…
この奏法で弾けるようになる為にどんな困難をも乗り越える覚悟はあるし、一生を捧げる決心もしている。
ただ…果たして一生のうちにできるのか?
しかも幼児のようにまっさらならまだしも、ン十年弾き続けて障害を患い、いらない癖までつけてしまったそれらを払拭し、新な奏法を身体に覚え込ませる事は並大抵ではない。
スポーツ選手が基本を変える為に死に物狂いで特訓を受けたり海外留学するのと同じ事。
ただどんなに困難でも私には全ての準備が整っているのです♪
環境、良いピアノ、家族の理解と協力、素晴らしい師…
あとは努力だけ(^^)
すでにこの奏法で指導できる程にはなったけれど、実力派ピアニストからみたらこのレベルはまだまだ…
崇高な音楽はまさに一生を捧げる価値があります。
来る日も来る日も一日何時間もピアノと向き合う日々。
昨日も、今日も、明日も…
私はぜったい諦めないよ♪
今年(2018年)初レッスンを受けて♪
普段は隔週くらいで受けているY氏のレッスン、今回はお正月を挟んでしまっていたので1ヶ月ぶりです。
1ヶ月なんてウカウカしてるとすぐ来るのもまた現実…
前回のレッスンで著しく指摘された問題点だらけの曲の弾き方を研究 & 試演後、いろいろ疑問を感じあえて放置する事に…
そんな矢先に指先をケガして数日弾けなくなり、タイムリミットでレッスン日突入、不甲斐ないまま行くハメに…
もうこうなったら開き直るしかない、とばかりに師になぜ出来てないかを告ることに(^^;
「先生…今日はね、全部が中途半端で自分でも出来てない自覚があるから、先生にどんなに罵られても落ち込まない…」
(↑なぜならいつも厳しい指摘にへこみ過ぎて、この年齢で大泣き(子供泣き)しているから。笑)
と言ったら苦笑され、
「別に罵ってないよ…」
まあ、いつもな感じの会話です。
いよいよ弾く前に改めてもう一度、
「今日のはレッスン受けられるレベルではないし、そんなの持ってこないで、て言われるのは分かってるけど…弾いていいですか?」
「仕事場だからいいよ」と。
(仕事だからだって!笑)
で、不甲斐ないまま新曲2曲と従来曲2曲を弾く。
すると、
「今朝までさあ、福岡にいてさあ、コンクールに生徒達を入賞させてるピアノの先生達も指導してたんだけど、まあ~みんなハチャメチャすぎて酷かった!だから・・・、・・・大丈夫!」
「!!!\(^o^)/」
もうね、二人で瞬間漠笑い!!!(((o(^∇^)o)))
だってだって!Y氏の口から私に向けてこんな肯定的で、しかも励ますようなお言葉をきけるなんて思いもよらなかったので嬉しさ100倍!
\(^o^)/
しかもその後さらに、
「今日、出来てないとか言ってる割には調子いいじゃん!」
だって~!\(^o^)/\(^o^)/
言っておきますが師、ほぼ褒めない先生ですからね!
内心、じゃこれから自分で出来たと思っても念のためレッスン開始前には「出来てない発言」をしようと心に決めた瞬間、私の目を見た先生に心を読まれてしまい、あえなくこの作戦断念w
ちなみに指先のケガが治って練習復活しても、レッスンまでに4日間しかない。切羽つまった状況の中、どう曲目選択をして何を狙いどのように効率よくさらうか、を考えた。まずは先生の聴くツボを抑えることに決めて必死に、でも頑張りすぎずにがんばりました。(私はいつも頑張りすぎて力みが生じたり頭がおかしくなるので…笑)
これが功を奏したのです!
今回、身を持って学んだ重要な事柄3つ。
・上達は練習量ではなく質だということ。(改めて)
・いい所見せよう、ではなく時には出来なさに開き直ることも重要。これは本番でも言えることかも…
・練習には最低限、先生の指摘しそうなツボを予測して抑える。逆に言えば、どんなに練習しても的外れでは全てが台無しに。それどころかむしろ耳もテクニックも壊れる。
ちなみにもし、みなさんがゆくゆくこのピアニスト先生に見ていただく事があっても、もう少しお手柔らかにはなるのでご安心を!
つくづく、私はこのように現役生徒として今現在経験しているからこそ『生徒の身になった言葉がけ』をして差し上げられるのは賜物だなあ…と感ずる次第でございます(^^;
だって前回レッスンより僅かでも良くなってたら褒めてほしいもん!
♪ ♪ ♪
ちなみに、このレッスン終了後の会話
私「罵倒されないで良かった♪」
師「罵倒って、ヒドい…激励と言って下さいな…」