2019-08-01 13:10:00
ロシアン奏法?(笑)
日本に「ロシアン奏法」なるモノが独り歩きしておりますが、正直、定義などありません。
これに関しては私が感じたのみならず、師匠Y氏をはじめ、ロシアン奏法の研究者達ほとんどがそう言っております。
写真の著書の大野氏も!
あえて言うならば「解剖学的に理に叶った弾き方&物理学を上手く利用」する、て事なのです。
よって当然、人によって弾き方は多少異なります。
むしろ、これはこういう弾き方で!と限定してしまった段階でそれがその人の身体に合わない場合、たとえロシアン奏法であってもロシアン奏法ではないのです。
実際、ロシアの現場はしかもモスクワ音楽院の教授陣に言わせても「ロシアン奏法」なるものはないそうですよ(笑)
要は日本で独り歩きしてるだけなのです…(笑)
大事なのは自分で「研究」すること。少なくともピアノ教師ならば。
どうすれば身体に無理なく効率的に弾けるかといったことを日頃から研究&実践し、それを指導に応用していく姿勢が大事だと思います。よそから聞いた事を鵜呑みにしたままなんとなく聞伝えするのではなくね。
ちなみに「ロシアン奏法」と題しての講座で、どんなにクダラナイ内容で早退してきたことか、私は数知れません。