音楽と感受性
なんていうタイトル、クソまじめなレポートみたい(笑)
感受性が、音楽には大事だなと改めて感じ、ちょっと徒然なるままに書いてみようと思います。
私の子供時代、
「なにこのステキな音~!」
「わ!なんか胸がキュンとする!」
「急に寂しい音…切ないな。」
「心が苦しくなるこの響き…!音楽は私の心をわかってくれてる!」
当時は知識など皆無であったから、それらの音が今になって音楽上で固有名詞がつくほど意味のある重要な音である事を知った。
いわゆる後付け。でもこれ大事で、知識と先入観で聴いてもそれを感じられる感性や感受性がなかったら意味ない。表現も皆無。
例えば、最もデリケートな音程である「半音」、「減七」と呼ばれる心に刺さる和音、悲劇の象徴「ナポリの六度」…挙げだしたらキリがないけれど、これらを感じる事ができて初めて表現に至る。
思えば私が子供時代に、その名こそ知らずとも感動を覚えた記憶は数知れず…
教育番組の理科の実験のBGMが未来を感じる不思議な和音(増3和音)でわくわくしたり、
テレビアニメ『アタックナンバーワン』の、根性物(笑)を見ながら流れてくるBGMの短調の響きと共に、困難に立ち向かう主人公から勇気をもらったり、
のちにはベートーヴェン月光ソナタ1楽章に、そのアタックナンバーワンとの音の作り方に共通点を見いだし感動、初めて聴いた曲なのに懐かしんだり…
今、私にとっての練習は、とても困難を極めるものであり、棘の道です。
それでも理想形を諦めず継続できるのも、過去の感受性を伴う音楽体験があったからだと思うのです。
現時点での自分がどんなにできなくても、この感受性が成長を促してくれている気がします。
皆さまにも是非、音楽表現の源「感受性」を大切にし、育んでいけたらいいですね!
ピアノの上達もそこにありき…!なのです。